店舗リフォーム

【徹底解説】店舗リフォームをDIYで出来るのはどこまで?!

はじめに

自分でDIYで工事してリフォーム費用を安く済ませたい

これからお店を始めるアナタは少しでも初期費用を抑えるためにこのように考えているのではないでしょうか?

その考えはもちろん間違ってはいないです。

ただ、何も知らずにDIYで工事をしてしまうと思わぬトラブルになってしまう可能性があります。

そこで今回は店舗リフォームをDIYでやる場合、どこまでならOKかを解説していきます。

もしアナタがDIYをするのであればとても大事なことなので是非最後まで読んでみてください!!

DIYを始める前に確認すること

DIYはしっかり準備して始めなければ、お店のオープンが遅れたり、お店の安全性を落としたりと、良からぬ結果になってしまう可能性があります。
安全性を考えて計画的にDIYをするために店舗リフォームをDIYするときの注意点を知っておきましょう。

店舗内装をDIYするために必要な日数を調べる

DIYを始める前に、工事を始めてから完成するまでに必要な期間を必ず調べておきましょう。
無謀なスケジュールでDIYを急いで終わらせてオープンしてしまうと、乾いていないペンキがお客さんの服や荷物に付いたり、棚が落ちた来てお客さんに怪我をさせてしまうなど、取り返しのつかないことになりかねません。

オープン早々にそんな事が起きてしまっては悪い噂が広まり、いきなり客足が遠のいてしまいます。

DIYのスケジュールを立てる時は、それぞれの工事にかかる期間をしっかり計算し、完成した後にお店全体を見渡して手直しできるように余裕を持ったスケジュールを立てていくことがとても大事です。

店舗リフォーム以外のオープン準備も忘れずにする

店舗リフォームのDIYに集中し過ぎると、オープンに必要な申請や手続きに遅れや漏れが出てくる可能性があります。

特に保健所や消防署など、役所関係の申請は事前に日数や期限を確認しておかないとオープンが大幅に遅れてしまう可能性があるため要注意です。

DIYで”やってはダメ”な工事

DIYの計画を立てるために、まずはDIYで”やってはダメ”な工事を解説していきます。

まず電気配線工事をするには「電気工事士」の国家資格が必要です。
「電気工事法」という法律で素人が工事することを規制しているということです。
違反すると罰せられることもあるので注意しましょう。

また、電気配線工事は素人が工事をすると発火して火事を起こしてしまう可能性があり、命に関わるのでしっかりとプロの工事業者に依頼しましょう。

次にガス工事は、「簡易内管施工士」という資格がなければ、配管や元栓の位置を変更したり増やしたりといった工事はできません。

そして水道の配管工事も厳密に言うと「給水装置工事主任技術者」「下水道排水設備工事責任技術者」といった資格が必要です。
ただ、水道の配管工事については実際は黙認されていてDIYでやっている人もかなり多いですが厳密に言うと資格が必要なことを覚えておきましょう。

そして無資格のアナタがDIYで工事をし、漏電や水漏れが起きると保険が下りません。
そういう時に設備が故障したりお客さんに迷惑をかけたりしても、アナタの負担で修理や弁償をしなければならないということを覚えておきましょう。

なお、照明器具や蛇口の交換など配線や配管に手を加えない作業であればDIYでやることは可能ですが、どこまでがOKか判断が難しければ、安全のためにプロの業者に依頼するのがオススメです。

DIYで”やって良い”工事

続いてDIYで”やって良い”工事について解説していきます。

壁紙の張替えと床のリフォーム

壁や床は、店舗リフォームの中で最もDIYしやすい工事です。

古い壁紙を剥がして新しい壁紙に張り替えるだけでもインテリアの雰囲気はがらりと変わります。
床のフローリング張り替えもDIYで行えますが難易度が高いため、手軽に雰囲気を変えたい場合はクッションフロアやフロアタイルを使った簡単なDIYがオススメです。
(クッションフロアやフロアタイルについてはこちらの記事で詳しく解説しています→【保存版】和室を洋室にするリフォームを安くするコツ4選

塗装

スケジュールに余裕があれば、壁を塗装で仕上げてみても面白いかもしれません。
手作り感のある壁は、壁紙とは違う”味のある”雰囲気にすることができます。

また普通のペンキとは違った、チョークで書き込める「黒板塗料」、磁石付けられる「マグネット塗料」、アンティークっぽくなる「アイアン塗料」などといった塗料もあるのでお店のコンセプトに合わせて使ってみても面白いと思います。
(参考記事:【超重要】店舗リフォームする前に避けては通れない”コンセプト決め”

照明器具の交換や棚の取り付け

照明器具の交換程度であれば、DIYで可能です。
また、壁に穴をあけて簡単な棚を取り付けることも問題なくできると思います。

DIYで”やらない方が良い”工事

最後にDIYで”やらない方が良い”工事について解説していきます。

結論から言うと法律では特に資格などが必要ない工事でも、お客さんを危険に晒してしまう工事はDIYではやらない方が良いです。

例えば、重い天然木のカウンターや天井から吊り下げたインテリア、壁一面の食器棚などは取り付け方が悪いと、万が一落下してしまったらお客さんにケガをさせてしまい取り返しがつかないことになってしまいます。

そして柱、梁、階段、窓、玄関ドアなどは建物の構造に関わる部分なので、決して安易に手を加えないようにしましょう。
もしどうしてもアナタ自身で何か手を加えたい場合は必ずプロの業者にアドバイスを聞いてからやってください。

まとめ

今回は店舗リフォームをDIYでやる場合、どこまでならOKかを解説しました。

工事を安く済ませるためということもありますが、やはりこれからアナタ自身が始める思い入れの強いお店だからこそ、自分でDIYして造るというのは何ものにも代えがたい醍醐味があると思います。

しかし何も知らずに安易にDIYで工事すると、万が一事故が起きたりケガをしたりさせてしまったら醍醐味も何も無くなってしまいます。

法律で資格がいる工事をしないことはもちろん、人の安全に関わる工事はやはりプロの業者に任せ、連携しながら店舗リフォームのDIYをやっていきましょう。

そうすることできっとアナタの理想のお店が出来上がるはずです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!!

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